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11.京町家の知恵をいかして住宅を建てたい

京町家の知恵をいかした住宅(新町家)を建てたい

 京都市では、京都らしい町並み景観を保全し、生活文化を継承していくため、今ある京町家を保全・継承するだけでなく、京町家の知恵をいかし、既存の京町家と共存できる新築等の住宅「新町家」の普及に取り組んでいます。

 新町家は、「生活文化の継承と発展」「趣のある町並みの形成」「伝統技術・技能の継承」を実現することを目指しており、伝統的な京町家を単純に模倣するのではなく、京都の長い歴史の中で培われてきた京町家の知恵を受け継ぎながらも、時代のニーズに合った、新しい京都の住宅です。

新町家のロゴマーク

新町家ロゴマーク京町家のシルエットと「新」の文字を表現しています。
また「格子」「虫籠窓」「暖簾」などのモチーフをデザインに取り入れています。
>新町家に関するチラシ(PDF)
チラシ表面
チラシ裏面

ガイドブック「新町家のすすめ」

 京町家の知恵をいかした住宅を建てるための考え方や、伝統的な京町家の知恵をいかすための工夫について解説したガイドブック「新町家のすすめ」を作成しています。設計する際に重視すべき項目を、以下の5つの指針として整理しています。新町家を建てる際の参考としてください。

5つの指針

指針1 まちに暮らす 隣地の状況を踏まえて建物配置を計画する
指針2 場所になじむ 地域特性や歴史を踏まえて設計する
指針3 季節や自然を楽しむ 季節や自然を楽しめるよう工夫する
指針4 大切に使う 大切に長く使い続けられるよう工夫する
指針5 和の技を感じる 伝統技術・技能をいかす
新町家のすすめ表紙

>新町家のすすめ(概要版)(PDF)
>新町家のすすめ(本冊)(PDF)
>京都市情報館においてデジタルブックとしても公開しています。

新町家パートナー事業者及び「新町家のすすめ」の取り入れ方の実例の紹介

 京町家の知恵をいかした住宅である「新町家」の普及啓発を目的に、新町家を普及させる趣旨に賛同し、その建築や普及啓発に取り組む事業者を「新町家パートナー事業者」として募集し、その事業者名や新町家の普及に関する取組を紹介しています。また、「新町家の事例」として、各パートナー事業者が考える、京町家の知恵を取り入れた住まいの事例(「新町家のすすめ」の取り入れ方の実例)についても紹介しています。

新町家パートナー事業者を探す

 新町家の趣旨に賛同し、京町家の知恵を取り入れた住宅の供給など、新町家の普及に取り組む事業者(新町家パートナー事業者)について紹介しています。京都市内で住宅を建てる際の参考にしてみてください。
>新町家パートナー事業者(設計+施工会社)
>新町家パートナー事業者(設計会社)
>新町家パートナー事業者(不動産業)

新町家パートナー事業者(設計+施工会社)

名称(所在地・電話)
(※1)
会社概要・PR新町家の 5つの指針(※2)のうち、 得意な内容新町家の事例
株式会社竹内工務店
(右京区嵯峨釈迦堂門前瀬戸川町4-7
電話:075-882-7878)
当社が考える新町家
「京の木で家づくり」をテーマに地産地消型の家づくりを進めています。
木の家、木楽の家等木を活かし素材と職人の手仕事を大切にした家づくりをしています。
竹内工務店では、京町家の知恵を引き継ぐエコロジーな建物であり、京の文化を大切にする住まいである新築京町家(新町家)の建築に従来から取り組んでおります。
【指針1】隣との連担、まちとつながる仕掛け
【指針2】地域特性を踏まえたデザイン
【指針3】しつらい空間
【指針4】自然素材、多様な使い方ができる間取り
【指針5】和瓦、土壁・漆喰壁、和室、畳、伝統構法
事例1(紫野の家)
新町家の写真

事例2(双ヶ岡の庵)
新町家の写真

その他の実例はこちら
株式会社アラキ工務店
(京都市右京区梅津高畝町52番地の2
電話:075‐882‐8668)
当社が考える新町家
京町家をはじめとする古家の修繕、古材を活用した住宅の設計施工。 伝統的な意匠と技術を新町家に継承しつつ、魅力的な京都の景観が保てるよう日々努めております。【指針1】隣との連担、まちとつながる仕掛け
【指針2】地域特性を踏まえたデザイン、間口の狭い敷地(うなぎの寝床)での計画、景観に配慮した設備設計
【指針3】庭、しつらい空間、伝統的な様式と省エネとの両立
【指針4】メンテナンスしやすい、自然素材、多様な使い方ができる間取り、古材や古建具の活用
【指針5】和瓦、土壁・漆喰壁、和室、畳、伝統構法
事例1(付虫籠のある新町家)
新町家の写真

事例2(焼杉の家)
新町家の写真

その他の実例はこちら
株式会社中藏
(京都市中京区西ノ京池ノ内町24-12
電話:075-841-0182)
当社が考える新町家
「ひと、まち、わざをつなぐ」を理念に掲げ、京都の美しい町並みを守り後世へとつなげるための家づくりをしています。京町家と軒を連ねたとしても、町並みとしての調和を崩さないよう、中藏の家は、新築でありながら京町家の意匠のエッセンスを採り入れた外観のデザインや質感を得意としています。それでいて、快適に長く住まうことができるよう性能にもこだわり、京町家の知恵に最新技術を取り入れた家づくりを得意としています。【指針1】隣との連担、まちとつながる仕掛け
【指針2】地域特性を踏まえたデザイン、景観に配慮した設備設計
【指針3】庭、伝統的な様式と省エネとの両立
【指針4】メンテナンスしやすい、自然素材、古材や古建具の活用
【指針5】土壁・漆喰壁、和室、畳
事例1(光の家、集える庭)
新町家の写真

その他の実例はこちら
株式会社棲み家
(京都市山科区西野櫃川町50-1
電話:075-582-6100)
当社が考える新町家
当社では設計士がお客様の担当者となり、ご希望を直接お伺いしてプランニングしています。無添加住宅という高気密の住宅に不可欠な仕様を採用し、京都という土地で快適に過ごせる工夫がなされた京町家のアイディアを取り入れた間取り・しつらえ・素材のご提案を行っております。京都出身のスタッフばかりですので、地域特有のつながりを意識した対応が可能です。
【指針2】地域特性を踏まえたデザイン、間口の狭い敷地(うなぎの寝床)での計画、景観に配慮した設備設計
【指針3】庭
【指針4】メンテナンスしやすい、自然素材、多様な使い方ができる間取り
【指針5】土壁・漆喰壁、和室、畳
事例1(I様邸)
新町家の写真

その他の実例はこちら
創業元治元年小林工務店
(京都市上京区一条通大宮西入鏡石町36
電話:075-441-0073)
当社が考える新町家
小林工務店では、新築・改修修繕・不動産を三本柱として、京町家をはじめとする多くの建物に携わってきました。
私たちは、これからの住宅も京町家のように「住み継がれる家」であるべきだと考えます。
弊社では、「伝統と科学で暮らしを豊かに」を使命に掲げ、長い年月を経ても子や孫に伝えてゆきたいと思える魅力に加え、住宅の基本性能である耐震性能・断熱性能・省エネ性能・更新性能を備えた家づくりを行っています。
【指針1】隣との連担
【指針2】地域特性を踏まえたデザイン、間口の狭い敷地(うなぎの寝床)での計画、景観に配慮した設備設計
【指針3】庭、しつらい空間、伝統的な様式と省エネとの両立
【指針4】メンテナンスしやすい、自然素材、多様な使い方ができる間取り、古材や古建具の活用
【指針5】和瓦、土壁・漆喰壁、和室、畳、伝統構法
事例1(現代工法による新築京町家住宅)
新町家の写真
株式会社林工務店
(京都市伏見区淀際目町343
電話:075-631-0888)
当社が考える新町家
京町家の伝統である住まいの知恵を取り込むパッシブ設計(太陽光、通風といった自然エネルギーを利用して心地よく暮らせる住まいをつくるための設計)を得意とする弊社は、創業50年で培われた技術と、一早く採用した高断熱・高気密の新技術の実績23年とのハイブリット技術で高性能新町家を創り上げます。

京都の長い歴史を見届けてきた京町家から、未来の京都へ引き継いでいく新町家 へ繋ぐ架け橋となる工務店を目指し日々精進しております。
【指針1】隣との連担、まちとつながる仕掛け
【指針2】地域特性を踏まえたデザイン、間口の狭い敷地(うなぎの寝床)での計画、景観に配慮した設備設計
【指針3】庭、しつらい空間、伝統的な様式と省エネとの両立
【指針4】メンテナンスしやすい、多様な使い方ができる間取り
【指針5】和瓦、和室、畳
事例1(T様邸)
新町家の写真

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新町家パートナー事業者(設計会社)

名称(所在地・電話)
(※1)
会社概要・PR新町家の 5つの指針(※2)のうち、 得意な内容新町家の事例
滝本一級建築士事務所
(京都市上京区筋違橋町570-2 (左京アトリエ)京都市左京区山端川端町34
電話:075-746-2926)
当社が考える新町家
日本人が古来から残してきた「和」の心に重きを置いて建物を考えています。

それは視覚的にだけではなく、肌にふれ、趣、歴史、知恵など、たくさんの物が含まれます。京町家も例にもれず、こういった先人たちが残したものが凝縮されています。そういったものを現在の建物にも生かせるよう考察してご提案をさせていただいています。
【指針1】隣との連担
【指針2】地域特性を踏まえたデザイン、間口の狭い敷地(うなぎの寝床)での計画
【指針3】庭、しつらい空間、伝統的な様式と省エネとの両立
【指針4】自然素材、多様な使い方ができる間取り、古材や古建具の活用
【指針5】和瓦、土壁・漆喰壁、和室、畳、伝統構法
事例1 (K邸)


事例2(南禅寺I邸)

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新町家パートナー事業者(不動産業)

名称(所在地・電話)
(※1)
会社概要・PR新町家の 5つの指針(※2)のうち、 得意な内容新町家の事例
株式会社八清
(京都市下京区東洞院通高辻上る高橋町619番地
電話:075-341-6321)
当社が考える新町家
1963年(昭和38)から不動産業者として京都の町の移り変わりを見つめ、町づくりの一角を担ってきました。当初は建売・注文住宅の販売を行っておりましたが、2001年頃から、京町家を中心とした中古住宅の再生販売にシフト。 伝統構法に対する改修技術の研究を重ねながら、建物や地域の特性に合わせたバリエーション豊かなコンセプトでリノベーションを手掛けてきました。2020年現在、京町家の改修件数は450件を超えます。また建物の改修とともに路地の再生や、大型京町家に対するリーシングや利活用提案などを行いながら中古再生事業に取り組み続けています。改修で培った伝統構法の技術で、2018年は連坦建築物設計制度を利用し、伝統構法による京町家の新築分譲の取り組みにも成功しました。【指針1】隣との連担
【指針2】地域特性を踏まえたデザイン、間口の狭い敷地(うなぎの寝床)での計画、景観に配慮した設備設計
【指針3】庭、しつらい空間
【指針4】自然素材、古材や古建具の活用
【指針5】和瓦、土壁・漆喰壁、和室、畳、伝統構法
事例1(ゑびす小路)
新町家の写真

事例2(京つむぎ)
新町家の写真

New!その他の実例はこちら

※1 リンクをクリックすると各パートナー事業者のページに移動します。

※2 新町家の5つの指針

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その他の実例の紹介

 各新町家パートナー事業者が考える、その他の住まいの実例(「新町家のすすめ」を取り入れたもの)について紹介しています。各実例をクリックすると、各パートナー事業者のページにて、各建築物の詳細をご覧いただけます。

区分新町家パートナー事業者名建築実例
New!不動産業株式会社八清
⇒会社概要はこちらをご覧ください








あさひ長屋

建築実例の写真
設計+施工株式会社竹内工務店
⇒会社概要はこちらをご覧ください















京都市左京区H邸~茶室のある新築住宅~

京都市伏見区「M邸新築工事」

上七軒の家

建築実例の写真

建築実例の写真

建築実例の写真

京都市北区A邸新築工事

建築実例の写真

設計+施工株式会社アラキ工務店
⇒会社概要はこちらをご覧ください










京町家の新築II

無双窓のある家

建築実例の写真

建築実例の写真
設計+施工株式会社中藏
⇒会社概要はこちらをご覧ください








小さな二世帯住宅

建築実例の写真
設計+施工株式会社棲み家
⇒会社概要はこちらをご覧ください










中庭のある家

土間のある家

建築実例の写真

建築実例の写真

※1 新町家の5つの指針

>その他の実例の紹介 トップに戻る

新町家パートナー事業者の募集

 新町家の趣旨に賛同し、京町家の知恵を取り入れた住宅の供給など、新町家の普及に取り組む事業者(新町家パートナー事業者)を募集しています。

1 新町家パートナー事業者になると

⑴ 京都市のホームページで紹介

 京都市のホームページで、新町家パートナー事業者の会社概要や建築実例(新町家の指針を踏まえたもの。京都市内物件に限る。)、オープンハウス等の新町家に関するイベント情報等を紹介します。

>新町家パートナー事業者及び「新町家のすすめ」の取り入れ方の実例の紹介
>その他の実例の紹介

⑵ 新町家パートナー事業者証の交付

 新町家パートナー事業者証(A4サイズ)をお渡しします。

新町家パートナー事業者証

⑶ 新町家ロゴマークの使用

 新町家パートナー事業者は、新町家に関する取組を行う際に、新町家ロゴマークを使用することができます。
>新町家ロゴマーク使用ガイドライン(PDF)

2 応募要件

 新町家パートナー事業者は、下記を全て満たす者とします。

⑴ 住宅の設計、施工又は供給を行う者であること。

⑵ 令和2年3月に京都市が発行した「新町家のすすめ」を踏まえて、自己が管理するホームページに、「自己が考える新町家」について掲載するとともに、京都市の新町家のホームページのリンク付けをしていること

 京都市ホームページリンク先:https://kyomachiya.city.kyoto.lg.jp/shinmachiya/

>ガイドブック「新町家のすすめ」

⑶ 新町家の普及啓発に係る取組を行う予定があること

⑷ 平成19年9月1日以降に工事に着手した、京都市内の住宅※(新町家の5つの指針のうち、3つ以上の指針を取り入れたもの(適法に建築等されたものに限る。ただし、指針2は必須。))の建築又は改修を手掛けた実績があること。

 ※ ここでいう「住宅」とは、昭和25年11月24日以降に新築工事に着工した建築物であって、新町家パートナー事業者への応募の時点でその全部又は一部を住宅の用に供するものをいいます。

⑸ 京都市暴力団排除条例第2条第4号に規定する暴力団員等又は同条第5号に規定する暴力団密接関係者でないこと。

⑹ 過去5年以内に建築士法又は建設業法の規定に反して、罰則を受けていないこと。

>応募要件についてのQA(PDF)

3 応募方法

 必要書類を、E-mail、FAX、郵送又は持参により、京都市京町家保全継承担当まで提出してください。「物件情報シート」については、データ(E-mail又はCD-R(USBは不可。))も併せて提出してください。

※ 応募は随時受け付けています。

※ 新規登録の場合は、「応募用紙」「物件情報シート」「新町家チェックシート」を提出してください。

※ 物件の追加登録の場合は、必要書類のうち、「物件情報シート」と「新町家チェックシート」を提出してください。

※ 新町家に関するイベント情報の掲載を希望する場合は、「新町家イベント情報掲載依頼書」を提出してください。

必要書類

 >応募用紙(Word)
 >物件情報シート(Word)
 >新町家チェックシート(Word)
 >自己が管理するホームページへの「自己が考える新町家」及び京都市の新町家のホームページのリンク付けの掲載案
 >新町家イベント情報掲載依頼書(Word)

問合せ・提出先

都市計画局まち再生・創造推進室(京町家保全継承担当)
京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488番地(分庁舎2階8番窓口)
TEL:075-222-3503
FAX:075-222-3478
MAIL:machisai_kyomachiya@city.kyoto.lg.jp

4 公表の内容変更・公表の中止

⑴ 公表の内容変更

 応募内容に変更が生じた場合には、変更届をE-mail、FAX、郵送又は持参により、提出してください。内容を確認後、ホームページでの掲載内容を変更します。
 公表を中止したい場合には、掲載取下届をE-mail、FAX、郵送又は持参により、提出してください。内容を確認後、ホームページでの掲載を削除します。

届出の書式

 >変更届(Word)
 >掲載取下届(Word)

⑵ 公表の中止

 以下のいずれかに該当すると認められた場合は、新町家パートナー事業者としての資格を失うものとし、京都市ホームページでの、新町家パートナー事業者としての公表を取り止めます。

ア 法令に反する行為を行ったとき

イ 2の応募要件を満たさなくなったとき

ウ 事業者が倒産したとき

エ 事業者から掲載削除の申出があったとき

オ その他新町家パートナー事業者として不適格と認められるとき

5 手引

  >取組の手引(PDF)